05Jun2007Kanye West版"口笛ソング"も収録された、ストリートアルバムとは?
katayama | 2007/06/05 01:38 PM

ミュージシャンにとって、一番の悩みといえば、制作音源の流出です。加えて、インターネットによって流出後のリーク音源の流通は加速しています。
相次ぐリーク音源に対して、ヒップホップ・アーティストがとった対応策の1つが、“ストリートアルバム”という手法です。“ストリートアルバム”とは、リリース前のアルバム楽曲をミックスCDに盛り込んでインディーズ流通させた音源のこと。以前から、DJにプロモ盤を提供し、リリース前にクラブでスピンしてもらうというカルチャーは存在しました。“ストリートアルバム”は、それをもう一段階進めたものといえるでしょう。
9月に通算3枚目となるニューアルバム『Graduation』の発売を控えるカニエ・ウェスト。発売前に収録曲の含まれた“ストリートアルバム”がネット上にアップされました。それが今回ご紹介する『Can't Tell Me Nothing Mixtape』です。
Can't Tell Me Nothing Mixtape - Kanye West
『Can't Tell Me Nothing Mixtape』に収録された楽曲を見てみると、新曲"Can't Tell Me Nothing "はもちろん、「Lupe Fiasco(ルーペ・フィアスコ)新曲にThom Yorke(トム・ヨーク)?」で紹介した豪華ミュージシャン集結の1曲「Us Placers」や、カニエがプロデュースしているコモン「the game」、Ne-Yo 「Because Of You」をバックトラックに、カニエのラップを乗せた遊び心のあるものまで、豪華なセレクト。また「Kanye West、ニューアルバム『Graduation』でDaft Punkとコラボレーション !! 」で紹介した「Stronger」、そして極めつけはピーター・ビヨーン・アンド・ジョーン「Young Folks」カニエ・ウエストバージョンまで収録されています。
リリース前の新曲や未発表新曲、時にフリースタイルなどを、巧みに織り交ぜることで、アルバム本編とは別の、1つの作品として独自の世界観を持っている“ストリートアルバム”には、ファンも多く、ヒップホップ・カルチャーの新たな1面になっています。
それにしても、リリース前の音源を先出しするだけでは飽き足らず、ひとつの作品として、パッケージしてしまう“ストリートアルバム”というスタイルに、ヒップホップ・アーティストの強かさと、その後リリースされるアルバム本編への彼らの自信を感じます。
KANYE WEST | CANT TELL ME NOTHING
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