賃貸物件を探している時、不動産会社に直接訪問したり、自力でネット検索したりするなどして、いくつかの候補物件が見つかったら、その次にするのが内見でしょう。
面倒だからと内見をしないで物件を決めてしまうと後で後悔をすることになるかもしれません。
内見には賃貸物件選びで失敗しがちなチェックポイントを確認することができます。
その情報は多くの場合、不動産会社に聞くだけでは知ることができません。
与えられた情報だけでは知ることができない、住むことに大切なメリット・デメリットを体感できるのです。
今回は実際に内見で何を確認すればいいのかをチェックリストとしてまとめています。
賢く賃貸物件探しをするポイントを説明するので、是非お役立てください!
1. 【内見チェックリスト】室内を細かく確認しよう!
一番重要な室内は見るポイントも多いです。
1-1. 水回り
蛇口やシャワーの水圧がきちんとしているか確認します。
築年数の古い物件は水温調節も大丈夫か見てください。
トイレの流れ方も見ておきましょう。
水面が低ければ匂いが上がってきてしまいます。
逆に高すぎると跳ね返りが気になりますね。
トイレや浴槽は実際に入ってみるとサイズ感が分かりやすいでしょう。
洗濯機の防水パンも今使っているものを使うならサイズを確認しましょう。
ドラム式洗濯機は大きいので置けない可能性があります。
1-2. 設備の確認
エアコンが設置されている場合は型番と年代を確認します。
新型と旧型では消費電力が変わるからです。
他にも照明やコンロ、換気扇なども正常に動くか確認しましょう。
前の入居者が置いて行ったものならば、入居後に故障しても修理できないかもしれません。
フローリングやクロスなどの内装の汚れや傷もしっかりチェックして、入居前に修理が可能か不動産会社に質問しましょう。
携帯の電波が入りやすいかも需要ですね。
1-3. 収納
収納にも注目しましょう。
収納が十分にないとイメージよりも部屋は狭くなってしまいます。
靴箱はブーツや長靴が入るか?
クローゼットは丈の長い服も裾を折り曲げなくてもつるすことができるか見てみましょう。
その他、キッチン周りや洗面所台などの水回りに収納が多い物件は便利ですね。
1-4. カビ・湿気
住まいの天敵である湿気は服や家具にカビが生える原因です。
結露の原因になるサッシを確認して隙間がないか、窓枠周辺にカビや塗りなおされている形跡はないかを確認します。
湿気もカビの原因になるので、押し入れや日当たりの悪い部屋など、湿気がこもりやすくないか確認しましょう。
特にマンションの1階の角部屋は湿気がこもりやすいといわれています。
1-5. 防音
壁を叩いて響きを確認してもいいですが、壁に耳をあてて、実際に隣からの音が聞こえないか聞いてみるのもいいでしょう。
薄い壁では騒音問題につながります。
1-6. 防犯
防犯面もしっかりとチェックしましょう。
ベランダからの侵入が安易にできないか、建物の外から部屋はどう見えるかも確認しましょう。
ドアのカギは何個ついていますか?
カギはより防犯性の高いディンプルキーだと良いです。
2. 【内見チェックリスト】 部屋以外の部分はココをチェック!
部屋以外では、近隣住民にどんな人が住んでいるかを垣間見ることができます。
ゴミ捨て場を見ると物件の管理が行き届いているかが分かりますし、分別がきちんとできていないゴミが多いのであれば、ルールを守らない人が多いということになります。
その場合、深夜の騒音がうるさいこともあるかもしれないし、害虫が多い可能性もあります。
郵便受けは必ず見ましょう。
共有部分の管理が大丈夫かの確認だけではなく、手が安易に入るようだったら、個人情報が漏洩する危険性もあります。
また、空室物件の場合は不動産会社がチラシや郵便物が入らないようにテープをしている場合が多く、集合住宅の他の部屋がどの程度空いているかで人気具合も分かります。
3. 【内見チェックリスト】立地条件もしっかり見ておこう!
近隣の周辺環境も見ておきましょう。
内見する当日に難しい場合は別日に自分で見に行ってもいいでしょう。
スーパー、コンビニや病院、交番、銀行などの生活に必要なお店や施設が近隣にあるかは事前に地図上での確認もできます。
近隣の建物に老朽化した戸建てが多ければ高齢者が多い町、オフィスビルが多ければ夜は人通りがあまりないかもしれない。
居酒屋などの飲食店が多ければ昼間は静かでも夜は騒がしくなる可能性があります。
閑静な住宅街も、夜道で電灯が少ない細い道ならば、治安に関して女性は不安になるかもしれません。
近くに公園や畑、森林などの自然が多いのも良い面もありますが、土埃や鳥や虫の被害もありえます。
海の近くだったら塩害、川の近くだったら湿気が多いこともあります。
4. 【内見チェックリスト】部屋の空室期間や回転率、近隣住民の状況もチェック!
不動産屋さんに聞く質問の中で、これを聞けば業者も「この人はしっかりしているな」と思うのが回転率でしょう。
回転率とは賃貸物件がどのくらいの期間で入居者が入れ替わっているかを計るものです。
回転率のサイクルが早ければ早いほど問題が多い物件の可能性が高いです。
前の住人の退去理由や住居期間も聞けたら聞きましょう。
10年以上も住んでいるのに転勤になってしまい、やむを得ず引っ越ししたなどの理由だったら安心感も上がります。
空室期間が長くなっている物件は家賃の交渉材料にもなります。
人気のない理由も一緒に探りましょう。
近隣住民のチェックも大切なポイントです。
マンションや集合住宅などのクレームで自分がまきこまれそうなことが発生していたのなら選ばないほうがいいでしょう。
近隣住民の家族構成や生活時間も騒音問題の回避になりますし、周りにどんな住人が住んでいるかで一定の安心感が得られます。
5. 【内見チェックリスト】内見でそろえるべき持ち物 7品
内見をするのに手ぶらで行ってはせっかく得た情報も忘れてしまします。
持ち物によって確認できることも増えるでしょう。
内見するときは以下のようなものを持っていくと後から他の物件と比べる際に便利です。
①間取り図
不動産会社に事前にもらいましょう。事前に見ておくと内見で確認したいことも予習できます。
②メモ&筆記用具
マメにメモを取ることで内見でしか得られない情報を後から確認できます。
③メジャー
せっかくの新居も使う予定であった家具や家電が入らなければ余計な出費にも繋がってしまいます。
カーテンの長さや、窓の大きさも測るといいですね。
収納の大きさは間取り図にない場合が多いので測っておくのもおすすめです。
④時計
最寄りのバス停や駅からは実際に歩いて時間を計ってみると違う場合が結構あります。
また、日照時間の確認にも役立つでしょう。
⑤カメラ
スマートフォンに内蔵されているのでもいいです。
備え付けの電化製品の型番や年代をカメラに記録して確認することもできます。
動画を撮れるならより実際の雰囲気を後から確認しやすいかもしれません。
⑥方位磁石
間取り図に方位は載っていますが、ずれていることもあります。
方位は日照時間が分かりやすいので日当たりを気にするなら持って行きましょう。
最近ではアプリもあるのでスマートフォンにインストールしておくのもいいかもしれません。
⑦ビー玉などの球状のもの
球状のものを転がすと傾斜が分かるので、物件の建てつけが分かります。
傾いている物件は体にも良くないですし、窓やドアに隙間があると外気が入り込み、結露の原因にもなります。
6. まとめ
せっかく時間を作って見に行った内見もただ見るだけでは勿体ないです。
内見はあなたがこれから住かもしれない物件でよりストレスなく暮らしていけるヒントを沢山確認できます。
できるだけ実際に住むことをイメージして起こりうるトラブルを回避しましょう。
それには、事前にチェックする事柄を確認しておくことが一番です。
不動産会社にもどんな質問をすべきかを考えておきましょう。
内見に必要な持ち物もしっかりかり準備しておく。
これができれば、もうあなたは内見の達人です。
賃貸とはいえ引っ越しは大きなお金がかかるイベントです。
賢く内見をして自分にピッタリ合った物件で素敵な暮らしを実現しましょう。
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