毎日を快適に過ごすためにも、お部屋選びでの失敗は絶対に避けたいですね。
駅からの距離や、間取り、条件を調べて何件か候補は選べた。
でもどこも一長一短だったり、大きな違いが見つけられなくてどうしても決められない…
そんな悩みはお部屋選びでは必ず起きる事です。
そこで重要なのが今回ご紹介する内部見学、略して「内見」なんです!
内見はメリットしかありませんので、必ず行う事をおススメします。
なぜなら、「内見」を行い自分の目で確認することで初めて分かる事が本当にたくさんあるからです。
例えば、生活スペースは自分のお部屋の中ではありません。
お部屋のあるマンションそのものも快適に暮らすのには大事な要素となります。
エレベーターの位置やゴミ出し部などの生活導線の確認はもちろん、生活感のあるマンションなのか無機質なマンションなのかといったその場の雰囲気も確認できます。
マンションの共有スペースを見ることで、他の住人の方がどのような人柄なのかの傾向もある程度わかりますよね。
さらにメリットをいうなら「物件の周りの街並み」が見られることも大きいです。
- マンション前の通りが意外と人通りがある!あるいは少ない!
- 駅からの間に長めの信号が連続してあり距離以上に遠く感じる
- 通りにゴミが落ちていて汚い
- 街灯が多くて夜も安心して一人歩きが出来そう
こういった周辺環境は地図ではどうしてもわかりづらいですからね。
厳密にアラを探す必要はないかもしれませんが、なんとなく合う合わないという空気感が分かるかと思います。
以上の理由で絶対欠かせないと言ってもいいのが、入居契約の前の「内見」です。
そして気になるのは内見をするための料金ですよね。
ズバリ「0」ゼロです!無料です!円でもペソでも0です!
さらに時間が中々取れない方でも安心して下さい!
不動産屋さんや物件次第にはなるかと思いますが、基本的に午前から日が落ちて暗くなった時間まで受け付けてくれるはずです。
今回はこれら「そもそも内見の意義とは?どのようなことを行うのか?」という、極めて基本的な部分を詳しく取り上げていきます。
これから引っ越しを控えており、内見をする予定の方はぜひ確認してみてくださいね。
1. 内見とは?
そもそも内見の意味や目的とは一体何でしょうか?。
お部屋探しをしている方でも、仕事や他の予定で忙しく、不動産会社に出向くことすらままならない人も多いでしょう。
そういった方々の中には
「内見に行く時間がもったいない」
「内部の写真さえ確認できればいい。賃貸だし、永住はしないのだから」
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
確かにお部屋探しにおいて、内見は必須ではありません。
ただ想像していただきたいのは、「内見=お見合い」という図式です。
お見合い相手のプロフィールだけ受け取り、生身の相手と対面することなく「この人に決めた!」と判断してしまうのは大変危険ですよね。
お部屋探しでの内見についても、同じことが言えるのです。
しっかり相手(=物件)の長所・短所を知った上で、入居契約をしましょう。
1-1. 内見の意味
内見とは、不動産会社の店舗やサイトで希望に沿う賃貸物件が見つかった場合、実際に物件に出向いて見学することを意味します。
「内部見学」の略称として認識して良いでしょう。
内見では日当たりや間取りの確認、必要に応じて室内の採寸などを行います。
それらの確認事項が、入居するか否かの決め手になるのです。
そのため賃貸物件でのお部屋探しでは、内見は非常に重要な機会となります。
1-2. 内見と内覧の違い
さて、内見と同じニュアンスで「内覧」という言葉を聞いたことがありませんか。
実はこの二つの言葉にはあまり大きな違いはなく、どちらを使っても間違いではないのです。
ただし厳密に言うと、内見は主に賃貸物件の部屋単位で使われます。
またお部屋の状態も現状を見ることになるので、時には住人退去後にクリーニング未完の状態であったり、稀なケースだと退去前の空いていないお部屋で、現住人同伴で内見が行われたりする場合もあります(筆者の友人の体験です)。
現状優先なので、必ずしも物件が「人に見られる」こと前提でない場合が多いのです。
それに対し、内覧は新築の建物そのものの見学や、展覧会やイベント、マンションの販売会で「お披露目」のニュアンスも込めて使われる場合が多いといえます。
そのため内装が凝っていたり、家具やインテリアの小物が飾られていたり見栄えがよくなっています。
内覧との違いについてはなんとなくそのような違いがある、と覚えておくぐらいで良いでしょう。
2. 内見の3つのメリット
ここからは、内見をするメリットについて改めて確認していきます。
前述の通り、お部屋探しにおいては「内見=お見合い」です。
内見は気になる物件(=相手)での入居確定(=結婚)後の生活について、事前にシミュレーションできる貴重な機会です。
引っ越し後の「こんなはずではなかった!」という落胆を避けるためにも、しっかりと理解しておきましょう。
2-1. 室内の様子がわかる
内見のメリットと聞いて、多くの人が真っ先に思い浮かぶことといえばこの点でしょう。
内見で確認することを大まかに挙げると、以下の通りです。
・日当たりの良し悪し
時間帯によるが、元々の方角もしくは目の前の建物(建設中も含む)によって日光が遮られてしまう可能性がないか。
逆に西日が強すぎるといったことがないか。
・部屋の間取り
不動産会社からあらかじめ渡された部屋の図面と、実際の部屋の間取りに相違点はないか。
図面にはあるはずの窓が実際にはなかった、などというケースもあります。
・水回り
匂いやカビ、虫などが発生していないか。
・通信環境
部屋の通信回線の位置などのレイアウトを含めインターネットの接続に支障はないかという部分。
そしてそれより大事なのは携帯電話の電波がしっかり届くのか?という事です。
また、コンセントの場所や種類は手持ちのものに対応可能かどうかもありますね。
・室内各所の採寸
洗濯機、冷蔵庫など大型家電の設置場所、各所の入り口の幅などを採寸し、手持ちのものが設置また搬入可能か。
2-2. 住民層がわかる
せっかく部屋そのものを気に入っても、他の部屋からの騒音や、理不尽な因縁をつけられるなどのトラブルがあっては台無しですよね。
快適な住環境を保てるかどうかは、他の住人次第ともいえます。
内見では、室内の状態だけでなく住人の「質」を前もって見抜く貴重な機会でもあるのです。
そのためにも、物件の共有スペースで以下の確認をしましょう。
・ゴミ集積所
分別の仕方や曜日など、ゴミ出しのルールは守られているか?
きちんと整理されているか?
・駐輪場
自転車やバイクは整然と停められているか?
・エレベーター、廊下
落書きはないか?ガムの吐き捨てや、タバコの吸い殻は落ちていないか?
玄関先を荷物で占領している部屋はないか?
-このように室外の共有スペースを見れば、住人の気質が垣間見えることも多いのです。
ちなみに内見の多くは日中に行われますが、より住民層の「素性」に近づくのであれば夜(18?20時ごろ)の内見がおすすめです。
この時間に対応可能かどうか、不動産会社の担当者に確認してみましょう。
また住人ではありませんが、物件のオーナーと対面できる機会でもあります。
実際に話してみて感じの良い人であるか、質問にきちんと対応してくれるか、いざとなったときに信頼できる人であるかを見極めることも重要です。
2-3. 周辺環境がわかる
内見の対象となるのは、文字通り物件の内部です。
しかし住環境という意味では、物件の周辺の地域も含まれます。
気に入った物件に出会えたにも関わらず、いざ入居すると周りの環境に悩むことになった…という声もしばしば聞きます。
そういった事態を防ぐためにも、内見のついでに以下の点も確認しておくと良いでしょう。
・騒音
物件の近くに交通量の多い道路はないか?
近くの住宅で大きな音を出す住民はいないか?
近隣に飲食店がある場合、客の声が聞こえてこないか?など。
昼と夜では様子が全く異なる場合もあるので、可能であれば両方の時間帯で確認してみると良いでしょう。
・通勤路の治安
特に女性の一人暮らしの場合は、夜の帰り道は治安の面で心細く、不安な面も多いですよね。
もし余裕があれば、最寄駅から物件までの帰り道を、帰宅時間に合わせて歩いてみましょう。
道は明るいか?人通りはあるか?
飲み屋街が近い場合、酔っ払いの溜まり場になっていないか?
いざとなったときに駆けこめる、交番やコンビニなどの店舗は点在しているか?
など、事前にシミュレーションしておくと、入居後の安心感も違います。
・地域の利便性
ネットショッピングが隆盛の今でも、やはり手近にスーパーやコンビニがあると安心です。
また人によっては、帰宅後の自炊もままならないこともあるでしょう。
そのため定食屋や、惣菜屋が近くにあるか確認しておくと安心です。
また一人暮らしだと、体調を崩したとき非常に心細いものです。
体に異変を感じたらすぐに処置できるよう、近隣にドラッグストアや医療機関があるかも確認しておきましょう。
3. 内見の流れ
次に、内見の流れについて確認しておきましょう。
物件が空いてさえいればいつでも内見できると思われがちですが、そうとは限りません。
様々なケースを想定し、ゆとりをもって内見にのぞみましょう。
3-1. 内見の予約を入れる
お部屋探しの最初の段階では、不動産会社の店舗に出向き、条件に合う物件をピックアップしてもらう場合がほとんどでしょう。
この場合は該当する物件がその日のうちに内見可能なのか、もしNGならいつ内見可能であるか、店舗スタッフがその場で確認してくれます。
候補日の確認と同時に、予約もできるのが来店のスムーズな点と言えるでしょう。
また最近では、不動産サイトでの物件検索も主流になりつつあります。
わざわざ店舗に出向かなくても、自分で気になる物件をリストアップできるのが便利な点ですね。
この場合はサイトの物件詳細ページに記載されている不動産会社に、電話またはメールで内見希望の旨を伝えます。
いずれの場合も、内見したいと思ったタイミングですぐにできるとは限りません。
退去後の室内クリーニングやリノベーションの最中であったり、入室に必要となる鍵の手配に時間を要したりすることが多いからです。
そういった点を踏まえ、内見は希望した日にできると思わず、事前予約するものと考えておいた方が良いでしょう。
3-2. 内見当日
いよいよ内見当日です。
内見の物件までは不動産会社の店舗スタートで、担当者の運転する車に乗って物件に向かう方も多いでしょう。
ただもし可能であれば、最寄駅から物件まで自分の足で歩いて向かうことをおすすめします。
徒歩での所要時間はどれくらいなのか、街の雰囲気はどうか、店舗や医療施設などの利便性に問題はなさそうか…など、歩く目線で見て気づく点も多いからです。
気になる点があれば、内見時に不動産会社の担当者や物件のオーナーに尋ねることもできます。
そしてついに物件に到着です。
内見での確認すべき事項については、前項の「内見のメリット」を参照に一つずつクリアにしていきましょう。
4. 内見にかかる時間
最後に、内見にかかる時間について触れておきましょう。
物件にもよりますが、1件につき30分程度、長くても1時間程度と想定されます。
内見希望の物件が複数ある場合、なるべく一日のうちに予定を詰めて済ませた方が良いと思うかもしれません。
しかし、一日あたりの内見の件数は多くても3?4件程度が目安とされています。
理由は短時間でたくさんの、しかも希望条件が似通った物件を内見すると、一件一件の印象がぼやけてしまうからです。
それでも「多くの件数をどうしても一日にまとめて内見したい!」という方もおられるでしょう。
その場合は、前述の内見チェックポイントに加え、物件に対する直感的な印象も含めてしっかりと図面にメモをとるなど、記憶が風化しないように努めましょう。
5. まとめ
いかがでしたか?
お部屋探しで「時間がないし、どうせ賃貸だから」という理由でササっと内見を済ませたい、あるいは内見すらしないという方もおられるかもしれません。
しかしそれは、相手の性格をよく知らずに結婚相手を決めてしまうようなもの。
物件の長所と短所を受け入れた上で、快適な住環境で毎日を過ごすためにも、ぜひ内見を有意義な機会にしてくださいね。
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