東京に住みたいと思ったときにネックになるのが、「東京は家賃が高い」ということ。
でもちょっと待ってください、街の便利さと家賃は必ずしもキレイに比例するとは限りませんよ!
今回は東京で1人暮らしや同棲をはじめてみたいという方々のために、家賃の安いエリアとそれぞれの地域の現状について簡単にご紹介したいと思います。
1. 1DK賃貸(マンション・アパート)の家賃相場【東京編】
日本の様々な人や物の集まる首都・東京。
昔から住んでいる地元民や地方から勉強・出稼ぎに来た人々、外国人までたくさんの人が行き来する大都市。
日本の中心・東京の地で生活してみたいという憧れを、誰しも1度は抱いたことがあるのではないでしょうか?
ではベットタウンである埼玉や神奈川ではなく、いざこの東京に住んでみるとなった場合、おおよその家賃相場はいくらくらいなのでしょうか?
まず東京で家賃相場の安い地域・駅を、ランキング形式にまとめてみましたのでご覧ください。
2. 東京で家賃相場が安い場所・地域ランキング
1人暮らしや同棲に人気がある1DK(料理や食事をする「ダイニングキッチン」と「個室」という間取り)を基準とし、以下に東京都内の市街を23区内とそれ以外の区域に分けてご紹介致します。
・23区内
1位 足立(あだち)区
1DK相場:6万円前後
2位の葛飾区といつも1、2を争う激安家賃の足立区が堂々のランクイン。
治安が悪いと昔から噂されている地域ではありますが、その実態は7割超が「自転車泥棒」などの軽犯罪で、強盗・殺人などの凶悪な事件はほとんど起きていません。
すなわち、身近な金品のセキュリティさえしっかりしていれば特に問題なく暮らせる街だと言えるでしょう。
足立区内でも特に人気の高いのが「北千住」や「西新井」「梅島」近辺。
前者の北千住は地下鉄などを中心に路線が複数通っているため交通の便がとてもよく、後者の西新井・梅島は主な駅から少し離れてはいるもののスーパーマーケット・病院など施設が整っておりとても住みやすい環境となっています。
2位 葛飾(かつしか)区
1DK相場:6万円超
1位の足立区にほぼ肩を並べる葛飾区。
こちらもやはり治安が悪いと噂の絶えない時期がありましたが、地域住民・自治体一体となったまちづくりにより改善されたため現在ではそのようなこともなく、23区内での犯罪発生率も中庸な位置をキープしています。
ここ葛飾区で特に人気なのは「新小岩」や「亀有」。
両者ともにたくさん商店を抱えており、価格競争のためとても物価が安いのです。
新小岩には大きな商店街があり、チェーン店から安い飲食店・専門店などが軒を連ねており、一方の亀有にはニトリなどの大型量販店が存在、全く不自由なく物が揃いますし、学校や病院・遊ぶ施設もありますので大変住み良い環境です。
夏の終わり頃には、物件によっては名物の花火大会をベランダからでも観ることができます。
3位 江戸川(えどがわ)区
1DK相場:7万円前後
葛飾区のすぐ隣に位置する江戸川区は、のんびりとした雰囲気が心地良い地域です。
都会の便利さと昔ながらの下町風情が交錯する街で、区内でも地域によってガラリとその印象を変えますが、いずれの地区も共通して落ち着いた雰囲気を持っています。
また、ここ江戸川区はどの地区を取っても大型スーパーや病院・学校が近くに揃っているため、子育て世帯には一定の評価があります。
江戸川区でも特に人気の高い地区は「瑞江」と「葛西」。
前者の瑞江は下町の雰囲気が特に強く残っており、銭湯や小売店・商店が多く立ち並んでいます。
対して後者の葛西は比較的都会という印象が強く、駅周辺にはホテルや銀行などのツーリスティックな施設やレストラン・ショッピングセンターが集っており、ここに来ればまず一通り揃うといった便利な街です。
・その他市街
1位 八王子(はちおうじ)市
相場:5万円前後
東京で23区外にある人気居住スポットにいつも挙がる八王子市。
その人気の理由は、地域の便利さに対して家賃相場がとても安いこと!
駅周辺にはスーパーマーケット、たくさんの飲食店が立ち並び、少し離れたところにはビックカメラとヨドバシカメラという2大家電量販店もあります。
これだけの立地で1DK5万円前後なら十分と言えるでしょう。
新宿や池袋へは電車で約1時間ほどかかりますが、そこまで行かなくても大抵のものは駅前で揃います。
少し不安があるのは駅から離れた郊外の治安。
犯罪発生率が高いわけではありませんが、駅前に比べ人通りがあまりないため、女性の一人暮らしは避けた方が良いかもしれません。
2位 昭島(あきしま)市
相場:5万円代前半
1位の八王子市のほぼ隣に位置し、青梅線の立ち入る昭島市。
駅前に大きなショッピングモールがあり、夜22時まで営業している飲食店やスーパーマーケットをはじめ、しまむらや大型家電量販店、MOVIXなど暮らしから遊びまで大変充実している街です。
治安はそこまで悪くありませんが、繁華街のある駅北側より南側の方が生活には向きそうです。
1つ面倒なのは、八王子と同じく都心から遠く、また電車の目的地が手前の「立川」駅で止まってしまう場合が多いことです。
朝の通勤時と退勤時に快速「東京」行きがいくつか出ていますので、こちらをうまく活用したり、隣の立川まで自転車で行ったりするなど工夫が必要となるでしょう。
3位 町田(まちだ)市
相場:5万円超
神奈川県のほぼ隣に位置する町田市は、都心から離れているものの23区に遜色なく都会化しています。
西友やドンキホーテ、小田急百貨店などのお店からスタバなどのカフェ・飲食店、ラウンドワンなどの遊び場、どれを取っても大都市のそれに匹敵する規模を誇っています。
ただし駅の南側は賑やかすぎて少々大人の街という雰囲気があるので、女性の1人暮らしや家族で住むのなら北側を選んだ方が良さそうです。
3. 東京で家賃相場が安い駅ランキング
1位 西武鉄道 西武園線「西武園」駅
1DK相場:3万円前後
埼玉県のすぐ隣の「東村山市」に位置するここ西武園は、一言で言うと「便利な田舎」。
自然が多く閑静でのんびりとした街ですが、駅前にしっかり大きなスーパーマーケットがありますし、新宿までも電車で一本なので特に不自由しません。
のんびりとしすぎて人によっては少し賑やかさに欠けますので、遊んだり飲んだりするなら少し所沢や国分寺まで移動する必要があるかもしれません。
2位 西武鉄道 多摩湖線・山口線「西武遊園地」駅
1DK相場:3万円代前半
1位の西武園駅のすぐ隣に位置する「西武遊園地駅」も東京激安スポットの1つです。
その名の通り西武遊園地が駅前に存在し、家族でのんびりと遊びに行くのもよいでしょう.
夏には大きな花火大会もありますので大変充実した休日が過ごせることでしょう。
都心で働きつつオフはちゃんとリラックスしたいという方に最適の立地ですね。
3位 多摩モノレール「多摩動物公園」駅
1DK相場:3万円超
日野市に位置する「多摩動物園」駅は、都立七生公園・多摩動物公園という大きな自然豊かな施設のある閑静な住宅地。
昼はのんびりとしていて夜も明るい道が多く、騒音も特に無いので穏やかな生活が送ることができるでしょう。
ただしその反面、近くに大型スーパーマーケットが無くレジャー以外に遊ぶところも無いので、西武園と同様遊ぶには立川などに移動すると良いでしょう。
4. 東京で住みやすい街
それでは、東京で物価安め、かつ快適に暮らせる地域といえば一体どの辺りなのでしょうか?
以下に、生活のスタイルごとに分けてその代表スポットをご案内いたします。
4-1. 通勤に便利なエリア
・江戸川区
江戸川区には環状7号を中心とする大きな幹線道路や高速道路、また地下鉄2線やJR総武線など交通機関も整っており移動に大変便利です。
4-2. 一人暮らしにおすすめのエリア
・足立区
とにかく生活費を安くして、そこそこ便利な生活がしたい人にはうってつけのエリアです。
学生や若手の社会人が最初に住む地域として選ばれることが多く、少しだけ都心から離れて入るものの特に不自由なく充実した1人暮らしが楽しめます。
・町田市
仕事場が比較的西側にある方や、仕事帰りに飲んだその足で帰りたいという方、何でも揃う快適さが欲しい方にはここ町田をお勧めいたします。
買い物、遊び、食事どれも手に届く距離にありますので、平日も休日もエキサイティングな生活を送ることができるでしょう。
4-3. 二人暮らし、同棲・新婚におすすめのエリア
・葛飾区
前述の亀有・新小岩の両中心部で買い物は済ませ、後は少し移動して帰宅という生活の流れになるかと思われます。
学校・病院などの施設も揃っているので何ら不自由なく1週間を過ごせるでしょう。
家賃の安さを大事に、また家庭を持つことを想定している二人にお勧めです。
・西武園駅近辺
働くのはともかく、少しでも生活環境はストレスフリーにしたい方にとってもオススメのエリアです。
仕事で疲れていても電車1、2本で帰宅でき、行き来する道に緑があふれていると心穏やかになれます。
また昼・夜ともに閑静なので、2人にとって快適な1日を送ることができるでしょう。
5. 東京で1DK賃貸を探す方法まとめ
いかがでしたでしょうか?
家賃の安さを中心に、東京のオススメ居住スポットをご紹介してまいりました。
今回ご紹介したエリアは全て違った街の性格を持っていますので、この記事をきっかけにご自身のライフスタイルに合うなと思った地域を選び、実際に訪問されることを提案いたします。
最後に一つ、同じ駅でも2方向で全く違った街並みになっている駅も存在しますので、こちらも住まい決めの際にご留意ください。
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