物件の内見で、チェックすべき点はいくつかあります。
内容は、住む人数によって変わりますが、きちんと内見することでより自分に合った物件と出会えますよ。
物件選びの際には、一人暮らしや単身赴任などの場合、ファミリー世帯で引っ越す場合でもチェックするポイントは変わってきます。
また世帯人数に関係なく、必ずチェックしておきたいポイントも数多く存在しています。
今回は、単身世帯・ファミリー世帯など、世帯別に内見時に押さえておきたいチェックポイントについて紹介していきましょう。
また意外と忘れがち、見落としがちなポイントについても、最後にまとめていますので、内見に行く前にはぜひともこの記事を読んでみてくださいね。
1. 物件の内見でチェックすべきチェックポイント【全員】
物件選びで重要になる「内見」ですが、ただ内見するだけでは失敗しやすいのを知っていますか?
契約後に「こんなつもりではなかった」とならないようにするには、どのような点をチェックすべきなのでしょうか。
まずは、部屋全体の雰囲気です。
写真のイメージと、実際に見たイメージはどうでしょうか?
どんなに良い物件でも、ほとんどのケースでイメージが異なります。
許容範囲内であれば問題ありませんが、イメージとまったく異なる場合はおすすめできません。
全体の雰囲気を確認したら、次は細かいところの確認です。
気にしておきたいところは、「防音性」「水回り」「サイズ」の3つです。
基本的に壁が薄い物件は、防音性が低いため響きます。
構造上多少の音は仕方がありませんが、あまりに響く場合は、住み心地が悪いので避けたほうが良いでしょう。
角部屋しか部屋がない物件であれば、床の防音性を、部屋が隣接している場合は壁の防音性を、耳を当てて確認すると分かりやすいですよ。
ちなみに、鉄骨造や木造は響きやすい素材です。
しかし鉄筋コンクリート造でも防音性が高いとはいえないので、多少の音は我慢するしかないでしょう。
次に水回り、トイレ・風呂場・キッチンなどをチェックします。
トイレの水位は高すぎると水が跳ねますし、低すぎるとニオイの原因になります。
水位の変更はできないので、NGだった場合は他の物件をあたりましょう。
風呂場は、タイルや壁、水圧・排水の状態をチェックしてください。
水を流してニオイがした場合は、きちんと掃除されていない証拠なので、おすすめできません。
また、窓の有無なども確認しておきましょう。
窓がない場合は、換気システムが整っている物件を選んでください。
キッチンで特にチェックしたいのは「シンク下」です。
ホースの耐久性や収納スペース、ニオイなども忘れないように見ておきましょう。
最後に、家具の出し入れがスムーズにできるよう、玄関の横幅はきちんと測っておかなければいけません。
内装だけ気に入って契約し、引っ越しのときに家具が入らず苦労したという方は少なくありません。
マンションの場合は、窓から運べない場合もあるので、玄関サイズは忘れず測るようにしてください。
また各部屋ごとの扉のサイズも、きちんと測っておきましょう。
2. 物件の内見でチェックすべきチェックポイント【単身】
内見も、一人暮らしの場合と単身赴任、ファミリーではチェックするポイントが異なります。
単身赴任のように一時的に生活する場合などは、焦って契約したり、「数か月しか住まない」からと賃料が安めの物件を選んだりすると、失敗しやすいので要注意です。
ほとんどの方が1Rや1DK、1LDKを選びますが、ワンルームとキッチンダイニングがある場合とでは間取りが異なります。
しっかり内見し、住みやすい物件を選びましょう。
チェックポイントとしては、「家電付き」「利便性」「セキュリティ設備」「間取り」などが挙げられます。
冷蔵庫やエアコン、ベッドなどが付属していると、引っ越しのときにあれこれ持って行く必要がないので助かります。
女性の場合は、セキュリティ設備もチェックしたいポイントですし、単身赴任や一人暮らし用の部屋はユニットバスになっているところが多いので、苦手な方はきちんとチェックしておきましょう。
3. 物件の内見でチェックすべきチェックポイント【ファミリー世帯】
小さなお子さんがいる場合も、やはり「防音性」の確認は必要不可欠です。
また安全性を重視し、セキュリティ設備が整っているかどうか確認しましょう。
高級賃貸マンションであれば、防犯カメラやオートロックなどがきちんと設置されていることが多いです。
その分、賃料が高いというデメリットがありますが、最低限の設備だけでも整っている物件を選ぶようにしましょう。
その他、間取り・バリアフリー・下駄箱の高さ・風通し・機能性なども確認しておきましょう。
ファミリー物件は3LDK~4LDKのものが多く、部屋も比較的広く工夫されています。
最近のバリアフリーの物件では、子供が走り回ってもケガをしない、お年寄りでも安心して歩けるなど、安全性が高い物件が増えているので、そういったところもしっかりチェックしておくと良いでしょう。
またママにとって有り難いのが、風通しや日当たりです。
風通しが良いと、暑い日でもエアコンや扇風機などの電気代節約にもなりますし、日当たりが良いと洗濯物がしっかり乾きます。
ファミリー世帯はどうしても1回の洗濯量が多いので、この2つは内見でもしっかりチェックしておきたいところです。
また浴室乾燥機があるとさらに良いですね。
雨の日でも洗濯物を乾かすことができるので助かります。
また、物件の周辺環境のチェックも忘れてはいけません。
基本的に駅から遠い物件が多いですが、商業施設や教育施設などが徒歩圏内にあると助かります。
また公園があると、子供たちも伸び伸びと生活することができるでしょう。
4. 見落としがちなチェックポイント
しっかり内見したつもりでも、うっかり見落としてしまう点があります。
- サッシのカビや劣化
- ブレーカー
- ゴミ捨て場
- ニオイ
- 網戸の有無
- 電波状況
- 駐輪場
- エアコンの年式
- 床の傾き
湿気が多い部屋は、サッシの横にカビや劣化が発生します。
ブレーカーは、アンペアを確認しておくと安心です。
単身赴任の場合とファミリー世帯の場合では、必要なアンペアが異なるので、内見のときに聞いておきましょう。
ゴミ捨て場は、きちんと整理されているか確認します。
ゴミが散乱していると、ルールを守らない入居者がいるということなので、後々トラブルになりかねません。
ゴミ置き場を案内してもらえるケースはほとんどないので、忘れないようにきちんと確認しておいてください。
少しでも変なニオイがした場合は、どんなに間取りが気に入っていてもおすすめしません。
網戸がない物件は、窓の開閉ができません。
また、駐車場・駐輪場の有無や、電波がしっかり通るかなども忘れず確認しましょう。
エアコンの年式が古い場合は、電気代が余計にかかります。
床の傾きについては、ビー玉やボールなどで確認できます。
不安な方は、持参しておきましょう。
5. まとめ
物件選びで欠かせない内見では、単身赴任とファミリー世帯でチェックする点が異なります。
意外と見落としがちなチェックポイントもあるので、失敗しないためにも細かいところまでしっかり確認しておきましょう。
見落としがちなポイントまで含めてチェックしていくと、最初に部屋を見た時の印象と異なる部分が見えてくることもあります。
実際にそこで暮らしていくということを念頭に置いて、物件選びをしっかりと行っていくことが重要になるでしょう。
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