メゾネットタイプの3LDKでは、部屋の中に内階段があるため一般的な3LDKの間取りよりもちょっとリッチな感じがしますよね?
ですから同じ3LDKでもメゾネットタイプよりちょっと値段が高くても人気がもちろんあります。
でもメゾネットタイプだからといってメリットばかりではありません。
ちょっと特殊なタイプの間取りだからこそデメリットもあります。
だから実際に住んでみると「やっぱり普通の間取りの3LDKにすればよかった!」と思う人もいます。
そこで今回は3LDKのメゾネットタイプについて、メリットだけでなくデメリットについてもわかりやすく解説していきます。
1. 3LDKメゾネットとは?
メゾネットタイプの特徴を一言でいえば「家の中に階段がある集合住宅」といえます。
内階段がある住宅といえば一戸建ての住宅のイメージしかないかもしれませんが、メゾネットタイプの場合は集合住宅でも家の中に階段があります。
もちろんメゾネットタイプといっても、そのタイプにはいくつか種類があります。
1-1. メゾネットのマンションは人気
マンションの場合、同じサイズの住戸を上下に重ねるタイプが最もオーソドックスなメゾネット住居といいます。
これは2フロアを1住戸として設定するので、隣り合わせの住戸との間取りもほとんど同じです。
これに対してちょっと複雑なタイプもあります。
隣り合わせの住居の入口は同フロアにありますが、1フロアを2住居が1/2ずつ専有します。
つまり「部屋の一部はお隣さんと上下に分かれて住む」というちょっと不思議な間取りになります。
このタイプは慣れないと少し不思議な感じがするかもしれませんが、メゾネットタイプの物件自体が珍しいのでこのように複雑なタイプでも人気があります。
さらに、一般的な3LDKとメゾネットタイプの3LDKが混合している場合もあります。
この場合はフロアでタイプの違う3LDKを配置していることが多いです。
このようなケースでは「低層階のみメゾネットタイプ」または「最上階のみメゾネットタイプ」が多いです。
1-2. 賃貸アパートの場合はちょっと複雑
賃貸アパートの場合は、「メゾネットタイプ」「テラスハウス」「タウンハウス」の使い分けがあいまいなケースがあります。
テラスハウスをわかりやすく言うと「一戸建て住宅が横につながっているタイプ」といえます。
もっとわかりやすく言うと、昔の長屋住宅のような住宅を「テラスハウス」といいます。
隣の家との境目となる壁を共有しているのですが、庭などはそれぞれ独立して存在しています。
これに対してタウンハウスは、実際のところテラスハウスとよく似ています。
ただタウンハウスの場合はテラスハウスとは違い、庭などが共有スペースになっています。
そのため敷地の一部を共有するものを「タウンハウス」といいます。
では賃貸アパートのメゾネットタイプについて分かりやすく説明をするとなると、正直なところ「かなりアバウト」といえます。
たとえばテラスハウスのように専有面積が各戸ごとに決められているものを「メゾネットです!」ということもありますし、タウンハウスのように住居とは別に共有スペースがあるものを「これもメゾネットです!」ということもあります。
いずれにしてもアパートの場合は「家の中に専用の内階段がある」という場合はメゾネットと表示されることもあるということです。
2. 3LDKメゾネットの間取りを選ぶメリット
小さな子供がいても下の階を気にしなくて良い
小さな子供がいるとどうしても足音などを気にして低層階の物件を選びがちですよね。
しかし2フロアを1住戸としているメゾネットでは、そんなことを気にする必要もありません。
なにしろ家の中に2つのフロアがあるのですから、音が気になる子供部屋を上のフロアに置けば問題は解決してしまうのです。
これで下の階の住人に子供の足音で迷惑を掛ける心配はほとんどなくなるでしょう。
開放的な空間が手に入る
内階段があるので、天井が高く開放的な空間になります。
また玄関がないフロアには通路が必要ありませんから、そのスペースが広々としたバルコニーになっている物件も多いのです。
そのような集合住宅ではあきらめるしかなかったガーデニングも、日当たり良好のバルコニーで思いっきり楽しむことができます。
急な来客でもプライベートをしっかりガードできる
1住戸に2フロアあるということは、玄関があるフロアとは別に居室用のフロアも存在します。
プライベートルームを玄関があるフロアと別にすれば、急な来客があってもきちんとプライベートを守ることが出来ます。
散らかっているところを見られなくて安心です!
生活感を見せない部屋作りが出来る
生活感が出やすい寝室などを玄関があるフロアとは別のフロアにあれば、スッキリとしたくつろぎの空間を演出することが出来ます。
またそれぞれのフロアごとにテーマの違うアイテムでお部屋作りをする楽しみ方が出来るのも、2フロアあるメゾネットタイプならではのメリットです。
メゾネットタイプは1住戸に2フロアあるので、それぞれのフロアにお気に入りのテーマを設定してお部屋をアレンジしてみるのもステキです。
3. 3LDKメゾネットの間取りを選ぶデメリット
階段がある分、有効面積が狭め
階段があるということは、そのスペースを居室として使うことが出来ません。
つまり部屋としてのスペースが狭く、実際の居室のスペースは一般的な3LDKよりも狭くなることが多いようです。
天井部分のデッドスペースの活用方法が有効にできない分、シンプルな暮らしをしていないとせっかくのかっこいいメゾネットも映える暮らしができません。
掃除(家事)が大変
家事をする主婦目線で考えると、内階段があるメゾネットタイプだと「掃除がしにくい」という超デメリットがあります。
2階を掃除する時には掃除機を持って階段を昇っていかなければいけませんし、小さな子供がいる場合は子供をおんぶした状態で掃除をしなければならなくなります。
また洗濯物を干すにしても、バルコニーが上のフロアにある場合は大変です。
濡れて重くなった洗濯物を抱えて階段を昇っていかなければいけませんし、取り込むときも洗濯物をもって階段を下りていかなければいけません。
さらにその合間に料理もしなければならないとなれば、一日のうちに階段を何往復もしなければならなくなります。
このように主婦目線で見ると、家事の動線が複雑に絡まっているメゾネットタイプはデメリットが目立ちます。
4. 3LDKメゾネットの間取りはこんな人におすすめ!
思いっきりオシャレな3LDKに住みたい人
メゾネットタイプの物件が日本で流行し始めたのは、2000年以降のことです。
そのためメゾネットタイプの物件は、古いものでも築15年未満がほとんどです。
しかもメゾネットタイプの場合、一般的な3LDKとは違う快適さを求める人をターゲットにしているのでどの物件も内装がオシャレです。
マンション・アパートなのに戸建て住宅のように家の中に階段がある暮らしが出来るというだけでも、やっぱりワクワクしますよね。
その期待を裏切らない素敵な空間が手に入るのがメゾネットタイプ。
だからこそ「思いっきりオシャレな部屋に住みたい!」という人におすすめなのです。
自宅でお仕事をしている人
働き方のスタイルが多様化しているため、「自宅で仕事をする」という働き方を選んでいる人も増えています。
通勤時間というストレスから解放され自分の好きな時間に自由に仕事をすることが出来るのはすごくステキな働き方ですが、自宅が仕事場となるのでどうしてもオン・オフのつけかたが難しくなります。
こんな人こそメゾネットタイプがおすすめです。
メゾネットタイプは階段で2つのフロアに空間が分かれていますので、ワークスペースとプライベートスペースをフロアで分けることが出来るのです。
ですから自宅で仕事をしていても自然とオン・オフを分けることが出来ます。
また仕事の打ち合わせで急な来客があったとしても、プライベートルームが別のフロアにありますので安心です。
5. 3LDKメゾネットの特徴まとめ
3LDKのメゾネットタイプは、集合住宅なのに戸建てに住んでいるような気分が味わえるのが最大のメリットです。
暮らし方も一般的な3LDKとは違い、工夫次第でいろいろな使い方が出来るのも魅力です。
ただし、人気がある上に物件数が圧倒的に少ないです!
「これだ!」と思う物件が見つかったら即・行動!
これこそがオシャレでワンランク上の暮らしを手に入れる第一歩ですよ。
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