これで安心!電気の引越し手続き完全ガイド

引越しをするときは、実に色々な手続きが必要になりますが、絶対に忘れてはならないのが、ライフラインに関する手続きです。

引越しをしてからもすぐに使う必要がありますし、引越しをする前にもギリギリまで使用することがあるため、使用停止と使用開始のタイミングが重なりやすく、手続きも煩雑になります。

そんな煩わしいけれど、とても重要なライフラインの手続きの中から、今回は電気の手続きについて詳しくご紹介していきます。

気持ちよく新生活が始められるように、事前にしっかり確認をしてから計画を立てましょう。

1. 【引越し時の電気の手続き】いつまでにしておく? 解約と開始について

転居前の住居の電気は、解約したい場合は1~2週間前までに電気会社に連絡をします。

電話もしくはホームページから解約の手続きをすることが可能です。

連絡先は毎月届く検針票に載っているので、管轄の電気会社へ電話もしくはホームページを確認して、手続きをしましょう。

引越し間際は、やることが多く忘れてしまう恐れもあるので、余裕をもって2週間くらい前までには手続きを済ませることをおすすめします。

どんなに遅くとも、引越し当日には解約手続きを行うようにしなければならないので、スケジュールに気をつけて準備をしてください。

ちなみに引越し当日の解約手続きは、電話のみの受付なので注意しましょう。

開始については、引越し先の新居ですぐに電気が使えるように、こちらも早めに管轄の電力会社へ連絡を入れます。

また、電力会社によって多少の差はありますが、最近はほとんどの会社でインターネットからも入居日の1ヶ月前から開始手続きができるようになっています。

2. 【引っ越し時の電気の手続き】まずは解約! 流れと注意すること

転居前の住居での解約は、その地域を管轄している電力会社を調べて、連絡をすることから始めます。

毎月届く検針票に載っている電力会社への電話、もしくはインターネット経由で手続きができます。

手続きが可能な時間は、各電力会社によって違うので、あらかじめ確認しておきましょう。

解約の際、基本的に立ち合いは必要ありませんが、その場での支払いを希望する場合は、引越しの日時にタイミングを合わせて、検針担当者が検針と集金をしに来てくれます。

新居での電気使用開始作業を減らしたい人は、ここで旧住所の電気代の支払いを済ませてしまうという選択肢もありますよ。

その際、退去にあたり掃除機をかけるなど、最後の最後まで電気を使うことがあるので、来てもらう時間には注意をしましょう。

また、スマートメーターが導入されていない住居は、引越しの最後に忘れずにブレーカーを下げてください。

スマートメーターとは、通信機能がついているメーターで、電力会社が遠隔操作で電気のオンオフを操作することができるため、解約をすればブレーカーの上げ下げに関係なく電気の使用ができなくなります。

スマートメーターを使用している住居からの転居であれば、ブレーカーは下げてもそのままでもどちらでも大丈夫なようになっています。

解約の手続きを忘れてしまうと、引越しをした後も旧住所の基本料金を払い続けることになるので、無駄がないように引越しの前もしくは当日までには、解約の手続きをするようにしましょう。

また近年の賃貸物件の中には、家賃の中に電気料金が含まれているようなところもあります。

このような物件の場合、自分で電気契約の解約などの手続きを行う必要はありません。

管理会社に引越しをする旨を伝えたうえで、電気契約の解除や名義変更などの手続きは、すべて管理会社に一任すれば大丈夫です。

3. 【引越し時の電気の手続き】新居で開始の申し込み! 流れと注意すること

新居での使用開始の申し込みは、新居を管轄している電力会社へ連絡をすることから始めます。

手続きの方法は、基本的には電話、インターネット、郵送の3つから選べます。

FAXでの申し込みが可能な電力会社もあるので、管轄の電力会社のホームページなどで、手続き方法を確認するようにしましょう。

郵送を選ぶ場合は、電気使用申込書に必要事項を記入して、電力会社へ送付します。

賃貸などでは室内に申込書が置いてあることが多く、郵送での手続きは引越し後に行うことになります。

基本的に、アナログのメーターがついている引越し先であれば、事後の連絡でも引越し当日から電気を使用することは可能です。

電話やインターネットで事前に連絡を入れる場合は、おおよそ1ヶ月前から手続き可能となっています。

もし手続きが当日以降になる場合も、手続き手順をしっかりと事前に確認して、スケジュールに組み込むようにしましょう。

また電気の使用開始にあたっては、ガスや水道の使用開始と異なり、立ち合いの必要はありません。

アナログのメーターであれば、ブレーカーを上げれば電気を使用できるようになっています。

アナログのメーターを使っている引越し先の場合、電気の使用開始を行う際の手順は、基本的に以下のようになっています。

  1. 分電盤のカバーを開き、「アンペアブレーカー」「漏電遮断器」「配線用遮断器」がどこにあるか確認する
  2. 「アンペアブレーカー」を上げる
  3. 「漏電遮断器」を上げる
  4. 「配線用遮断器」を上げる

このような順序でブレーカーを上げなければ、電気が正しく使えない場合もあるので、注意しておきましょう。

また、ここでもう1つ注意していただきたいのが、メーターの種類によっては、ブレーカーを上げても電気を使うことができない場合がある、ということです。

使用停止の手続きの項でも出てきたスマートメーターですが、このメーターが設置されている転居先の場合は、手続きを事前に済ませておかないと、ブレーカーを上げても電気を使用することができません。

スマートメーターとは、前述したように、電気のオンオフを遠隔操作で行うことができる装置です。

そのため、手続きをしていない住居では、ブレーカーを上げても電気を使うことができない仕組みになっているのです。

主な電力会社10社は、2024年までにスマートメーターへ完全転換する方針を掲げており、今後はスマートメーターが主流になってくることが予想されます。

転居先が、新築だったり省エネ住宅だったりする場合は、すでにスマートメーターになっている可能性が高いので、うっかり手続きを忘れてしまって、引越し初日から電気が使えない、などということにならないように、事前に使用開始の手続きを済ませるようにしましょう。

引越し後の電気料金の請求は、電気の使用開始日を基点として、最初の検針日の前日までの使用量で計算されます。

また電気の基本料金に関しては、使用開始日を基点として日割りで計算されるので、こちらに関してもおさえておくようにしましょう。

3-1. 賃貸物件でも「電力自由化」で好きな電力会社を選べるの?

「電力自由化」が実施されたことで、引越しを機に、料金がよりお得になる電力会社に乗り換えたい、と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、引越し先が賃貸物件のアパート・マンションである場合、物件によっては電力会社を自由に選べないこともあります。

アパートやマンションなどで「高圧一括受電契約」という契約がされている場合、そのアパートやマンションでは、すべて同じ電力会社と契約することが求められるため、個人で勝手に他の電力会社を選んで使うことはできません。

「高圧一括受電契約」を結んでいるかどうかは、入居前に確認しておくことが必要です。

それ以外の見分け方として、電力会社から直接「電気料金のお知らせ」が届いている場合は、「高圧一括受電契約」ではありません。

このようなアパート・マンションの場合には、賃貸物件であっても電力会社を自由に選択することが可能です。

なお賃貸でも一戸建ての場合は、電力会社を自由に選んで契約することができます。

4. 【引越し時の電気の手続き】地域で周波数が違う!? 使えない器具に要注意!

日本国内で、電気の周波数が違うことをご存知でしたか?

実は静岡県の富士川と新潟県の糸魚川あたりを境に、東側は50ヘルツ、西側は60ヘルツの電気が送られているのです。

家庭に届く電気は交流といって、電気のプラスとマイナスが毎秒何十回と入れ替わり、この数が周波数と呼ばれるものになります。

なぜ同じ日本国内で周波数が違っているのかというと、電気を作る発電機器が明治時代に輸入された際に、関東はドイツから50ヘルツの発電機を輸入し、関西はアメリカから60ヘルツの発電機を輸入したためと言われています。

地域で販売されている電化製品は、もちろんその地域の周波数に対応していますが、違う周波数の地域に引越しをする場合は注意が必要になります。

電化製品をみるとHz(ヘルツ)が表示されているので、周波数が変わる地域の場合は必ず確認をするようにしましょう。

各電化製品が対応している周波数と異なる周波数の電気が電化製品に送られると、製品を傷めたり、故障の原因にもなります。

最悪の場合、火災の原因にもなりかねないので、細心の注意が必要です。

電化製品の全てに注意が必要なわけではなく、周波数が変わってもそのまま使えるものや、性能は変わってしまうものの使えるものなどもあります。

周波数が変わっても使える電化製品には、以下のようなものがあります。

  • テレビ
  • DVDレコーダー
  • パソコン
  • 掃除機
  • アイロン
  • 電気コンロ
  • 電気ポット
  • トースター
  • 電気ストーブ
  • LED電球
  • エアコン
  • 電気毛布
  • こたつ

また、そのまま使えるものの機器の性能が変わってしまう電化製品は、主に以下のようなものです。

  • 扇風機
  • ヘアドライヤー
  • 冷蔵庫
  • 加湿器
  • 空気清浄機
  • 換気扇
  • ミキサー
  • ジューサー
  • 掃除機

これらの製品は、主にモーターの回転数などが変わってしまうとされています。

回転数の変化などによって若干性能が変わっても、そのまま使い続けることができるものがほとんどですが、そのことが原因となって、故障してしまう可能性もゼロではないので注意しておきましょう。

また、インバーター式の製品については、性能の変化はみられずに使うことが可能です。

そして以下のような家電については、そのままでは使用できず、部品の交換などが必要になるので、転居先での使用については注意するようにしてください。

  • 洗濯機
  • 衣類乾燥機
  • 電気時計
  • 電子レンジ
  • 蛍光灯
  • テープレコーダー
  • ステレオ

これらの機器に関しては、機種により異なる場合があるので、使用の際は必ず取扱説明書などで周波数の確認をするようにしてください。

ちなみに最近の製品は、両方の周波数に対応しているものが増えて、周波数が変わっても問題なく使える製品が多くなっています。

取扱説明書に「50HZ専用」もしくは「60HZ専用」と記載されている場合は注意が必要ですが、「50/60Hz共用」と書かれていれば問題ないので、安心して使用して下さい。

5. まとめ

引越しにまつわる電気の手続きや周波数の変化について、意外と知らないことも多かったのではないでしょうか。

今後は、スマートメーターを使用している住居に移り変わっていくので、手続きもしっかりと事前に済ませて安心して引越しができるようにしましょう。

また引越し先が周波数の異なる地域の場合は、洗濯機や電子レンジなど、すぐに使う機会が多い電化製品がそのまま使えるか確認し、部品を変える段取りも、計画に組むことを忘れないようにしてください。

事前に準備をしていればトラブルを回避できるので、しっかりと計画を立てて、引越しの準備をしましょう。