一人暮らしを始める人必見!引越しの手続きを一覧付きで解説

引越しには、相応の手続きを求められます。

荷物を運ぶのも大変ですし、相応の費用がかかります。

インターネット回線の契約や住所変更など、荷物運びや手続きの作業に夢中で忘れがちなところにも注意しなければなりません。

それまで実家で暮らしていた人が、大人への第一歩を踏み出そうと決心したり、遠方の会社へ就職が決まったり、夢を追って上京したりした時に、一人暮らしを始めるのはよくあることです。

しかし引越しにはやることが多すぎて不安だという人も多いでしょう。

実際に引越しをめぐるトラブルも後を絶ちません。

本記事では、皆さんの引越しにまつわる不安を解消したり、トラブルを予防したりするために、必要な手続き、引越しの方法、初めての一人暮らしで忘れがちな手続きなどについて述べます。

1. 【引越し手続き】一人暮らしの引越しに必要な手続き一覧

引越しには入念な準備が求められます。

物件を決めたり荷物をまとめたりすることだけではなく、事前に済ませておかなければならない手続きもあります。

1-1. 引越しが決まったら

新居と引越しの日程が決まったら、必要な手続きと準備が求められます。

主に必要なものは以下のとおりです。

・引越し前

  • 元の住所の市区町村内の役所で住民票の転出 (転入)届を出す (10日前まで)
  • 新居への電気・ガス・水道の移転を申し込む (10日前まで)
  • 郵便物の転送届を出す (10日前まで)
  • 新しい住所のネット回線契約 (前日まで)
  • ペットを新居へ連れていくなら、それに対しても保健所に引越し手続きする (10日前まで)
  • 引越し前の住居の解約 (引越し前から一人暮らしであった場合、前日まで)
  • 転居先の鍵の受け取り (前日まで)

・引越し後 (全て住所変更から14日以内に)

  • 新しい住所の市区町村内の役所で住民票の転入届を出す
  • 電気使用申込書に必要事項を記入してポストに入れる
  • ガス開栓のため、業者に立ち会ってもらう
  • 水道使用開始申込のハガキに必要事項を記入してポストに入れる
  • 隣人および向かいの家へ引越しの挨拶
  • 運転免許証や保険証など、身分証明書の住所を変更する
  • 車やバイクの所有者としての住所を変更する
  • スマホなどの携帯端末の契約者情報の住所欄を変更する
  • クレジットカードや銀行口座などの住所を変更する
  • 国民年金や健康保険などの住所を変更する
  • ペットの登録変更届を出す

新しい家を見つけたり、荷物を新しい家へ移すことだけが引越しではありません。

特に初めて引越しをする人は、大切な手続きをうっかり見落としてしまう場合もあります。

手続き漏れをすると、場合によっては、罰金などの処罰を受けるなどのトラブルに見舞われる場合もあります。

不測の事態を未然に防ぐには、引越しの前後にやるべきことをチェックリストにまとめ、作業が終わり次第チェックを入れるようにしましょう。

1-2. 引越し10日前まで

引越しの10日前にやるべきことは以下の4つです。

・住民票の転出 (転入)届を出す

転出届とは前の住所と別の市区町村に引越す場合に出し、転入届は前の住所と同じ市区町村に引越す場合に出します。

印鑑と身分証明書を持参のうえ、役所で手続きを行います。インターネットではできません。

・新居への電気・ガス・水道の移転を申し込む

それぞれのお客様番号を用意したうえで、契約先に引越しにあたって転居先でライフラインが使えるようにしてほしい旨を知らせましょう。

引越し前から一人暮らしである場合は転居前の住居でのライフラインの契約打ち切りを頼む必要もあります。

ガスに関しては、引越し後に業者の立ち会いが必要になるため、ガス会社にもあらかじめその依頼をしておきましょう。

・ペットの引越し手続き

転居先にペットを連れて行く場合も、各市区町村または保健所に「登録事項変更届」を提出する必要があります。

そこでペットの転居を認める鑑札をもらいましょう。

1-3. 引越し前日まで

引越し前日までにやっておくべきことは以下の通りです。

・引越し前の住居の解約

実家やシェアハウスなど、他に住んでいる人がいる場合は必要ではありませんが、賃貸での一人暮らしから引越す場合は退去の1か月前までに管理人に伝えておく必要があります。

・転居先の鍵の受け取り

引越し作業をする日に、不動産会社に引越しの旨を伝え、 あらかじめ転居先の鍵をもらいましょう。

引越し当日に鍵をもらおうとすると、鍵が届く前に荷物が転居先に到着してしまい、中に入れるのに時間がかかってしまう可能性があります。

1-4. 引越し当日

引越し当日にやることは、以下の2つです。

・電気・水道・ガスの使用開始手続き

転居先に入居次第、まずは電気・水道・ガスが動くかチェックしましょう。

電気は基本的にブレーカーのスイッチを入れるだけで使えます。

その後、 契約している電力会社に開始手続きを行いましょう。

水道も元栓を開くことで使えます。

転居先の玄関やポストに入ってある水道使用開始申込書に必要事項を記入しポストに入れましょう。

ガスに関しては、稼働の確認にあたり業者の立ち会いが必要です。

・隣人や近所へ引越しの挨拶

引越しをしたら、賃貸ならば隣の部屋、一戸建てなら隣と向かいの家へ挨拶に訪れることがマナーです。

近年は、引越しても挨拶をしない人がいますが、それでは周囲からどういう人か分かってもらえず、悪印象になる可能性があります。

健全な人付き合いをするうえで、挨拶をすることは大切です。

1-5. 引越し後14日以内に

引越し後14日以内にやっておくべきことは以下のとおりです。

・新しい住所の市区町村内の役所で住民票の転入届を出す

引越しが済んだら、新しい住所の市区町村内の役所を訪れ、 転入届を出しましょう。

元の住所に住んでいた時に「転入届」ではなく、「転出届」を手続きした場合は、転出証明書の提出も必要になります。

・運転免許証や保険証など、身分証明書の住所を変更する

身分証明書として使用する運転免許証や保険証などは、 引越ししてから忘れないうちに住所変更の手続きをしておく必要があります。

実際の住所と身分証明書の住所が異なるとトラブルになる恐れがありますので注意しましょう。

・ペットの登録変更届を出す

ペットを連れて転居した場合は、役所か保健所を訪れ、相応の手続きをする必要があります。

前と異なる市区町村なら鑑札持参のうえ登録住所変更の手続きを、同じ市区町村なら登録事項変更届を提出しましょう。

2. 一人暮らしの引越し方法

引越し当日に荷物を運ぶ方法は3通りあります。

引越し業者の単身パック、レンタカーを借りての自力での運搬、そして宅急便の利用です。

それぞれにメリットとデメリットがあります。

荷物の量や元々の住居および転居先の環境、希望する予算などを考慮し、最適な方法を取ることが大切です。

2-1. 引越し業者の単身パックを使う

格安で引越し業者の助けを借りたいときには、単身パックが挙げられます。

コンテナやカーゴなどに積める分だけの荷物を積み、転居先まで運んでもらいます。

料金は荷物の運搬に使用した収容物のサイズに応じていますが、相場はおよそ15,000円とされています。

単身パックのメリットは、コストが安く、気軽に依頼できることです。

本来、引越し業者への依頼には予算がケースバイケースである関係から、事前の見積もりが必要になります。

単身パックの場合は、移動距離による違いはあるものの、価格が固定されているため、本格的な引越し業者と比べて気軽に依頼することができます。

もちろん収容物に収まるのであれば、 パソコンや布団などどんなものでも OK です。

デメリットは、このサービスを展開している引越し会社が少ないことです。

また、単身パックで支給される収容物は、高さが1.5 M、幅が1 Mを超える程度である場合が多く、大きすぎるテレビ、冷蔵庫、ベッド、ソファーなどの大型の家庭用品は積み込めない場合がほとんどです。

積み込めなかった分は、自力での運搬、別途料金支払いのうえ宅配便による配送、単身パックの複数注文などの必要があります。

2-2. レンタカーを借りて自力で引越しをする

業者に頼らず、自力で荷物を運びたい場合は、レンタカーを借りての運搬という方法が考えられます。

親族や知り合いの協力を得てもいいです。

レンタカーとして車の種類は軽トラックが考えられます。

ただし雨の日などは、電化製品などが濡れてしまわないよう、屋根のあるバンや幌付きのトラックを使用しましょう。

レンタカーを利用すれば、 引越し業者に頼むよりも低コストで荷物を運べる場合があります。

業者に荷物を預けると、何かが壊されてしまいそうで不安であるという人にとっても、レンタカーによる自力での荷物運搬が考えられます。

引越しのスケジュールも自分で全て決めることができるため、柔軟に物事を進めることもできるでしょう。

業者の立ち寄りにより新住居のプライバシーが干渉される心配も、自力で全ての作業を進めることで無用になります。

この方法は自動車免許のない人には利用しづらい面があります。

ただ、親族や知人の助けによって荷物運搬を行う場合は、他の人の運転で作業を進めることができます。

しかし、一般市民は、一度に大量の荷物を運搬すること自体が少ないので、普段よりも慎重な運転が求められます。荷崩れなどによる事故に注意が必要です。

業者への依頼とは違い、荷物を壊してしまったり、持ち運びの際に新居の壁などに傷をつけてしまっても、一切の自己責任となります。

またレンタカーは異動の際に使用した燃料も借りた人が負担しなければなりません。

もちろんレンタカーを傷つけてしまった場合は弁償になります。

低コストのメリットを水泡に帰してしまわぬよう、細心の注意が必要になります。

2-3. 宅急便を使う

宅急便に、元の住所から新しい住所へ荷物を届けてもらうこともできます。

この際の料金は使用した箱の大きさと個数、輸送距離によって決められます。

宅急便の主要な段ボール箱のサイズは3種類あり、梱包後の縦、横、高さの合計数値がそれぞれ120cm、140cm、160cm以内です。

サイズが同じでも、箱の形が異なる場合があるので、入れる荷物に応じて箱を使い分ける必要があります。

単身パックとは違い、引越し作業を手伝ってくれる宅急便を取り扱う会社は多く存在します。

転居先までの移動距離が長い場合、 単身パックでも料金が高くなるので、その時は宅急便を利用することがおすすめと言えます。

ただし、段ボール箱を使う関係上、運んでもらえる荷物に限りがあります。

その限られようは、単身パック以上とも言えます。

まず、テレビやエアコンなどの大型家電や、ドレッサー、ソファーなどの大型家具は段ボールに収まらない場合がほとんどです。

さらに、掃除機や収納ケースなど、単身パックで運べるものでも、段ボールでは運べない場合もあります。

段ボールでは運べないものに関しては、単身で運ぶか、引越し業者に運搬を依頼する必要があります。

3. 初めての一人暮らし、忘れがちな手続き

一人暮らしを始めるには慣れないことが多すぎて、 ついつい一部の手続きを忘れがちです。

以下に特に忘れられやすい手続きを4つ紹介します。

3-1. インターネット回線の契約

インターネットはどこでも使えるイメージがあるため、引越し先でも何もしないで使えると勘違いされがちです。

実際には、プロバイダーの契約の際に提供した住所を転居先に変更しなければなりません。

その手続き方法も、プロバイダーや回線の形式によって違いますので、契約先のホームページで確認する必要があります。

もちろん転居前の住居で契約している分は解除しなければならず、怠ると2倍の料金を払うことになります。

転居先では対応していないことを理由に、契約期間中にプロバイダーを解約しなければならなくなった場合、違約金がかかることに注意しましょう。

またプロバイダーを乗り換えると、それまで使っていたメールアドレスは使用できなくなります。

プロバイダーによっては、月額300円程度でメールアドレスを継続利用できるプランもありますので、契約先のホームページで確認しましょう。

住居によっては、そもそも光回線やWi-Fiなどが通っていないケースもあります。

契約しているインターネット回線のタイプが転居先では対応していない場合、新たに工事をしてもらわなければなりません。

賃貸物件の場合だと大家さんや不動産会社の許可を求められる場合があります。

転居先で新たに回線を開通させるには長くて3週間かかる場合もあります。

そのため、引越しの1ヶ月前から手続きが必要になり、場合によっては新居が決まる前にこちらを一段落させなければなりません。

3-2. 郵便物の転送

引越しの際は、郵便物もおざなりになりがちです。

しかし、郵便物には、必ず受け取らなければいけない大切なものが多くあるため、引越しの時期においても、取り逃さないように手立てを講じる必要があります。

郵便局に行って転居届を出せば、引越し先に郵便物が来るようになります。

手続きには、引越し前と後の住所がそれぞれ示された身分証明書を提示する必要があります。

また、この手続きは、ポストへの投函やネットでも行えます。

投函の場合は転居届用紙に必要事項を記入しましょう。

ネットの場合は、 郵便局の公式ホームページにて転居届けサービスにアクセスします。

そこで、メールアドレス、住所、転居者の個人情報など必要事項を入力すれば事足ります。

郵便局で引越し先の住所が登録されるまでには3~7営業日がかかります。

ホームページの転居届受付状況に自身の情報を入力することで確認も可能です。

転送期間は手続き成立から1年間になります。

必要に応じて1年間の延長も可能です。

ただし、クレジットカードやキャッシュカードの簡易書留など、金融機関から送られた郵便物によっては、「転送不要」として、引越し前の住所に送られたままになるものもありますので、金融機関に届け出た個人情報の住所欄を変更しておく必要があります。

3-3. 各種住所変更

引越しをした場合、様々な機関で住所変更の手続きが必要になります。以下に例を挙げます。

  • 電気・水道・ガスの公共事業
  • クレジットカード、銀行口座、仮想通貨取引所などの金融機関
  • 国民年金・健康保険の個人情報
  • 運転免許証・保険証などの身分証明書
  • スマホなどの携帯端末
  • インターネットサイトの会員情報
  • 新聞やネットショップなどの配達先
  • マイナンバー
  • 勤務先
  • ペットの登録住所

個人情報を提供する先は皆さんが想像していたよりも多いです。

住所変更の手続きは全て終わるまで、それなりの時間がかかりますが、入れ違いなどのトラブルを未然に防ぐためにも、引越しが完了次第、すぐに取り掛かることが大切です。

また、引越し前後の期日には宅配サービスやネットショップでの注文は、配送先をめぐり混乱をきたす恐れがあるため、なるべく控えるべきです。

3-4. 車やバイクの登録

車やバイクと言った自動車を所有している場合は、 住所変更から15日以内に新住所の管轄内である警察署にて、車庫証明の手続きを行う必要があります。

自動車保管場所証明申請書、自動車保管場所使用承諾証明書、保管場所の所在図 (または配置図)、印鑑、登録番号や車名などの自動車に関する情報、手数料を用意したうえで、必要な手続きを行い、自動車保管場所証明書及び保管場所標章交付申請書を発行してもらいましょう。

また、旧住所と新住所で市区町村が違うと、ナンバープレートの付け替えも必要になる場合があります。

4. まとめ

以上のように、引越しには様々な手続きや作業が求められます。

しかしどれも重要なものであり、怠ると法的なトラブルに発展する恐れもありますので、ひとつひとつ確実にこなすことが大切です。

引越しすると決めたら、新居探しと並行して、必要な手続きを確認し、早めに作業を行うことが大切です。

おおよそ予定してある引越しの1ヶ月前から、「引越し前と後にやることリスト」を作成することです。

本記事を参考に、引越しにあたってやるべきことをリストアップし、完了したらチェックを入れましょう。

それにより、必要な手続きを忘れてしまうという事態を防ぐことができます。